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右も左も分からないこの町に彼がやって来たのは
コロナ禍始まりの年の春先の事だった。
転勤引越しを終え、先ずは自宅周辺の散策とばかりに
仕事帰り、自転車のルートを毎日変え
新しい住まいとなるこの町の探索をしながら
帰途に着くのが日課となった。
ところが町は死んだように静まりかえり
明かりのついている店は一つも見つけられずにいた。
なぜなら第一回目となる緊急事態宣言の発令を受け
町は長い長い眠りについていたからだった。
酒飲みが趣味のようなもので
この町での拠点となるような通える店を
探す彼だったが…疫病対策とあらば仕方なく
明かりの付かない暗い店構えを見ては
自粛明けのお店の再開を心待ちにしたものだった。
そんなつまらない日々を過ごし
ある日、どうしても気になって仕方ない看板を
見つけてしまう。
その看板は紛れもなく
ハリケーンランタンをモチーフに作られたもの
初めはアウトドアショップか何か?かと思ったが
調べてみるとどうやら飲み屋の看板らしい。
酒飲みに加えアウトドアも彼の趣味の一つ
俄然興味が湧いたものだ。
以来、何度も何度も薄暗い路地にひっそりと佇む
この店の前を通ってはまだ開いてない
まだ開かないと諦め帰途に着く毎日となった。
当時を振り返ると…
とにかく暇 暇 暇の一言に尽きる営業再開だった。
2021年春〜初夏の最初の営業自粛が満了の日を迎え
やっとお店を開けたはいいが
お客さんがなかなか入らない日々が続いたものだ。
それもそのはずでTVでは毎日のように
疫病に関するニュースばかりが報道されていて
そりゃぁお客さんも外で飲もうなどと
そんな気分にならないよな…と
ため息ばかりの自粛明けの営業再開だった。
そんな状況下のお店にある日
ふらっと一人、入店してきたのが彼だった。
「四月にこちらに転勤してきたんですが
どこもお店やってなくて何度もこの通りを通っては
やってるかどうか見にきましたよ…」
そんな会話が初めての会話だったと思う。
度の強い眼鏡をかけいかにも勤勉そうで
悪い事を絶対にしなさそうな真面目な日本人
それが彼の第一印象だった。
その後、二週に一回程度来店してくれるようになり
来店のたびに東北各地のキャンプ地や
観光情報を仕入れては、遠くは青森にまで
車中泊の旅を繰り返すようになり
そのうちテントを購入すると
「あそこのキャンプ場よかったですわぁ」と
私が教えたキャンプ地に出向いては
そのキャンプの感想を西の方の訛りで
報告に来てくれたものだった。
一般に関西の訛は東北では軽い印象が否めず
信用という面では時間がかかる人が多いが
彼の嘘のない誠実さ人の良さは
既にこの頃には伝わっていてお店側としては
来てくれると心から嬉しい
お客さんの一人となっていた。
初来店から一年が経過した頃のこと
「本当は一年やったんですがおかわりして
もう一年お世話になる事にしました。」
どうやら東北の良さに魅了され
(ここにいる間)もっと東北のキャンプ地を
周りたくなったのだそうだ。
以来、何度かの自粛を繰り返し今日に至るが
この二年間お店が開いている時は
週に一二度、顔を見せてくれる常連さんとなった彼
そんな彼も流石に三年もこの地に居てしまうと
地元での職場ポジションがなくなってしまうとの事。
この春、地元へと戻る運びとなった。
そんな彼と初来店の時に交わした一つの約束があった
それは…いつか一緒にキャンプする事
その約束はこの二年果たす機会を失い続け
まもなく転勤、もう後のない状況だった。
長期定住雪中キャンプの締めくくりにと
彼をお誘いすると…タイミングも良く
二つ返事で快諾を得る事となった。
お店とそのお客さんという利害関係を超える
友情のようなものを感じる私達だったが
彼は一体どんな気持ちがだっただろうか。
そんな彼の出身は関西
地元に戻ったなら、これほどドッサリの
本物の粉雪、雪中キャンプなどかなわない
東北キャンプ最後にして最上の
思い出となったに違いない。
かくして雪中キャンプで彼と
最初で最後の乾杯スタートとなった。
二年前の出会いの日から今までの話や
これまで足を運んだキャンプ地の話など
話は尽きる事はなかった。
エンゼルフォレストでの連続滞在は
毎日の雪景色に加え
様々なキャンパーさんとの交流
出会いがあったけれど
平日は10組もいない閑散としたサイト
ところが週末ともなると一気に満サイトとなる。
そのギャップは凄まじく
今週はどんなキャンパーさんがくるだろうね?
そんな会話が金曜の夜に交わされ
珍しい幕を見ては、あの幕初めて見たなどと
新作テント展示会然とした満サイトの週末を
楽しんでいたものだけど、その実…
彼とのこのキャンプこの週末はある意味
二年間心待ちにしたもの
お店での会話の延長以上に
彼の人柄に触れられたことは
私達夫婦二人にとって実に有意義な
時間だったと思っている。
お約束のように大雪となった撤収日
全てが雪に埋もれ明らかに
撤収の難航が想像された。
全てのものが凍り付き
この氷を砕くところからが撤収のスタート
そしてペグを発掘する作業は難航を極めた。
何せ二週間分の雪と氷を相手にしているわけだから。
撤収の終わった彼はそんな私達を見兼ねたのか
次の目的地が決まっていたにもかかわらず
出発という選択をせずに
各種の発掘作業を手伝ってくれた。
彼の人の良さはこの二年間で
知り尽くしたつもりだったけれど
彼の献身的なお手伝いは
彼のチェックアウト時間寸前まで続き
延長料金取られたら申し訳ないからと
追い返す事にしたのだけど
「やっぱり◯◯◯君は凄いね」
「普通自分の撤収終わったらそのまま帰るよなぁ」
「俺でもどう頑張ったってペグ抜き二、三本手伝ったら
逃げるように帰るだろうなぁ笑」
今でも私達夫婦の語り種となっている。
私達は彼の手伝いをもらってなお
チェックアウト時間を30分過ぎてしまった。
もちろん受付には連絡済みで色々と
大目に見てもらったのだけれど
二週間の締めくくりのキャンプが
彼と一緒で本当に良かったと
いなくなってしまった今あらためて思い出す。
どこに出かけてもなぜかお土産を
買ってきてくれた彼に記念品でも
あげないといけないね と妻と話した。
何がいいかなぁ?
色々考えたのだけど
このキャンプでペグハンマーを忘れきて
凍った地面にアルミペグを足で踏んで
曲げていた事を思い出し
踏んでも曲がらず
引っ越しの彼の荷物にならない物を選んだ。
きっと地元の砂利だらけのサイトでも
良い仕事をしてくれるから。
お店をやっていると毎週見ていた顔が
この時期一人また一人(転勤で)居なくなる事に
ちょいちょい気付き時に胸を傷める事もある。
居なくなって寂しいと思う人ほど
濃いお客さんであり、彼ほど第一印象と
二年後の印象が全く変わらない青年を
かつて見たことがなく
それがきっと彼の長所
決して変わらず裏切らないという安心は
人間関係において何にも変えがたいものと
気付かせてくれた。
長期定住雪中キャンプの締めくくりという意味においても
君と過ごしたあのキャンプは最高に楽しかったし
最後まで私達にとって期待通りの君でいてくれたことに
心からの感謝を捧げます。
ペグをフィールドに打ち込むたびに
年がら年中、猫を連れて星の下で外寝をする
夫婦二人を思い出してくれたら嬉しいです。
地元に戻った君の活躍を心から楽しみに。
それがキャンプ
にほんブログ村
皆様励ましに心から感謝しております!
Source: 今日もどこかで野遊びを…
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