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年越しキャンプを終え
新年一発目のキャンプ
これまでならば近隣のキャンプ地を
利用していたものだが
今年は猫キャンプ二期目
当然、行き先は限られ候補地探しは難航
もちろんそうなる事は分かっていたけれど
いざ、どこにキャンプに行こうか?
と考えた時、真冬の行き先は
相当に限られてしまうのが
猫連れ東北冬キャンプ事情。
今年は年始から超絶エクストリームな
豪雪キャンプだった事もあり
今週は雪かきの必要のないキャンプ
そんな要望を妻からは受けていた。
こうなると昨年末7年振りに訪れ
管理人さんともすっかり打ち解けた
あのキャンプ地を目指すのみ
とは言え今回はとある目論見があり
電源サイトはスルーで電源なし個別サイトへ
おしか家族旅行村は個別サイトにしか
広めのサイトがないためだ。
目論見とは果たして何かというと…
昨年末、手に入れた希少幕
ビンテージテントの試し張り。
ただでさえ目立つマルシャルに加え
世にも稀なポーランド製フルコットン。
ポーランドテントと言えば近年人気の
軍幕くらいしかネットには情報はなく
このテントの素性詳細は知る由もないが
ビビッドで明るいオレンジは
陽気だった時代の象徴の様な色彩
年代も不明だがポーランドと言えば…
共産主義が倒れ1990年代には民主化
その後は政情不安が続いたイメージだが
この幕を見る限り悲壮感はカケラもない
むしろ…
同じオレンジのウィンドリフレクターとの
相性が抜群で我が家のサイトの
目立つこと目立つこと汗
悪く言えば浮いてる感が半端ない笑
もちろん気にはしない
ペグ打ちで立ったりしゃがんだり
テント二張りの設営は
スクワットの様なもので運動不足を
痛感しつつ肩で息をしていると…
前回お世話になった管理人さんパートさんが
わざわざ挨拶に来てくれた。
驚いた事に覚えていてくれていた様で
我が家の愛猫を見るや否や
「こむぎちゃ〜ん」
と可愛がってくれるではないか
何と嬉しい光景か…!
尻尾をピーンと立ててそれに応える
キャンプ猫こむぎは人が大好き
今年も管理人さんに撫でられご機嫌だ。
設営を終え、改めてじっくりと
幕を見てみる。
名称は
POLNAM社製ガリバルディエゴ3
屋根部分に背骨を持つリッジポールテント
近年はウミウシ型テントというのだそうだ。
フロントにドアが一つ設けられ
その上部はペグダウンで機能する
ベンチレーションが備わり
何と、最後部にもベンチレーション装備
PVC製で丈夫な外向きスカートを備える
4シーズンのフルコットン
フロントドア両脇には
三角形の透明窓が装備され
内側には前オーナー設置の美しいカーテン。
オレンジ一色のフロントフェイスに
表情が与えられているかのような
絶妙なアクセントとなっている。
ジッパーの動きも滑らかで
さほどの劣化はなく幕自体には
写真に写らない数箇所のシミがある程度で
状態は上の中といったコンディション
幕の手触りは正にこの上ないフルコットン
最後に、驚くべきはその骨組みで
全てのポールが鉄製ではなく軽くて丈夫な
アルミ製フレームだと言う事。
オートキャンプなので重量はさほど
問題ではないが例えば我が家所有の
同じリッジテントCABANON NEPTUNE3
と比べると鉄骨フレーム部分だけで
数kgの違いがある事を考えれば
ありがたい減量ではある。
新幕のお披露目を終えた頃
メインとなるMARECHALの内装も
妻の手によって整えられた。
冬キャンプは焚火の着火と同時の乾杯
ファーストウィスキーはレダイグ10年を
ハイボールで
焚火の煙に燻されながら喉へと
流し込むレダイグハイボールは格別だった。
その頃、こむぎはと言えば
大好きなマルシャルの屋根の上
全く降りようともしない。
年越しキャンプの四泊は
豪雪極まりなく薪ストーブメインだったため
こうして焚火を囲む事が新鮮に思える。
何せキャンプ用薪ストーブには相当
手をこまねいたから
原因としては薪の水分量が問題だったのだが
あの薪ならば焚火だとしたら
煙に目をやられる程度でキチンと
燃焼させてきた自負がそう思わせる。
コントロール可能で長年親しんだ
生火の焚火の方がやはり性に合っていると
そんな事を考えながら
いつしか思いのこもった焚火となっていた。
何せ同じ薪を使っているから笑
時折、パチパチと薪がはぜる。
薪の燃焼音に混ざって聞こえてくるのは
キャンプを楽しむ人達の戯れの声。
この日、オートキャンプ場の空きは
わずか数サイトのみ
年始、第二週の日曜日
連休と言えども真冬にしてこの活況は
驚くべき状況だった。
一月の第二週と言えばある意味
最も人出の少ない時期であり
過去に何度も貸切りの経験をしてきた事を
考えればブームの絶頂を感じざるを得ない。
フと周りを見回せば…
ピカピカの道具に流行りのテントだらけだが
風を読まないテントの向きや
ダルな張り方を見れば
ほとんどの人が今年若しくは昨年
始めた人達である事が見て取れる。
どうか冬のキャンプを舐める事なく
危険である事や難しさや限界値の
『なぜ』の部分を学んで欲しいと思う。
焚火の上にはスキレットが置かれ
調理が始まっていた。
今夜も管理人さんが一杯だけ
お付き合いをしてくれる事に…
スモーキーなハイボールを楽しんでもらう。
管理人さんからは前回のお返しにと
焚き火調理できるホイル焼きを頂いた。
熾火になったのを見計らい
網を載せ焼いたのは高級魚介のバター焼き
一言、美味かった。
海沿いのキャンプ地
冷え込みは緩いかと思ったが底冷えは強い。
焚き火に新たな薪の投入はやめ
テントの中で二次会とした。
マルシャル(改)自慢の格子窓は
どのサイトからも見えない方向を向けてある
こんな素敵な光景を人に見せる方が
なんだか勿体無いし
誰も知らないその事実が
一つの価値であったりするから。
テントの中は、さすがのフルコットン
暖かさの質が違い結露皆無
つまり不快感ゼロ
妻のセンスに脱帽とリスペクトの夜だった。
ビンテージのフルコットンが増える喜びは
何者にも変え難い嬉しさがある。
実を言うと、前述の試し張りした新幕は
当初は販売依頼という事でキャンプ歴
40年以上大先輩からお預かりした幕。
もし欲しいと言う方がいたら4〜5万程度で
お譲りくださいと言うので
写真撮りを兼ねて初張りとしたのだが
…駄目だった。
リッジテントという現代に於いては
皆無の構造と、やもすると日本に
わずか一つしかない可能性の希少幕を
私が手放せなくなってしまったのである。
リッジテントと言えば我が家には
CABANONが宝物として張れる状態で
大事に保管してあるのだけれど
あの幕で過ごした過去が余りに素敵過ぎて
思い入れが強すぎる事を今回
思い知ることとなった。
POLNAMにももちろんどこかの誰かの
もちろん前オーナーさんの
記憶が刻まれていると思う。
結果として手放さず誰かの思い出と共に
我が家で引き取り
新たな幸せな記憶を刻む事にした。
朝起きるとこむぎは
大好きなアルパカ前
キーーンと冷えた冬キャンプの朝
コーヒーだったり昨夜の残り鍋だったり
暖かい物が朝から嬉しいけれど
癒しの寝顔は今年も健在
それがキャンプ
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Source: 今日もどこかで野遊びを…
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